フランチャイズ業界が活性化し、最近は多くの企業が小売店をフランチャイズ加盟店にしようと努力しています。
フランチャイズが増えるという事は、同じ名前の高いレベルのサービスを伴った店舗が増えるという事になります。
消費者にとってはこの上ない事ですが、あまりにも過多になってしまうと一種の飽和状態となり、業界全体が萎み、長期的にみると国家規模で不況になる可能性があり、あまり良い事とはいえません。
このようにフランチャイズにはメリットだけではなく、デメリットと呼べるものも内包しているのです。
では、他にどういったデメリットがフランチャイズ業界にはあるのでしょうか。
フランチャイズビジネスのデメリット
1 自由競争が制限される
フランチャイズの店舗にはコンビニをはじめとして、飲食店や不動産業、クリーニング業など多くの業種が存在します。
サービス業という業種は、顧客へいかに良い物やサービスを提供するかによって、リピート率に繋がるか否かが決まります。
各店舗が同じ顔をしていても別の店舗に訪れれば、フランチャイズを束ねる企業が儲かるだけで、フランチャイズ加盟店の売り上げにはなりません。
これでは、フランチャイズチェーンの独立開業の意味がないでしょう。
オーナーにとって、これは死活問題でもあり、どうやって顧客のリピート率を上げるかが課題となっています。
また、同業者同士でしのぎを削らざるをえない事もあり、その場合は大変な苦労が伴います。
単なる個人店であれば、他社との競争として新開発の商品やサービスを提供すれば良いですが、フランチャイズチェーンになると、そう簡単にサービスを作る事はできません。
と、いうのも加盟店としての契約事項には、店舗のイメージを変える可能性のある取扱商品の販売やサービスは禁止されている事があるからです。
勝手に指定された物以外の品を販売してはならず、サービスの提供もルールにない過剰なものをしてはいけません。
自由に他店と競争できないのが、フランチャイズのデメリットといえるのです。
2 休暇や勤務体制、時間の束縛
フランチャイズチェーン経営者にも、もちろん休暇は存在します。
しかし、オーナーや店長という立場ある者は、勝手に休暇を取りづらい状況があります。
これは、どんな職業でも同様のことがいえるかも知れませんが、営業時間や休暇は自分勝手に操作ができないものです。
フランチャイズ店舗のオーナーは企業でいえば最高責任者と同じ立場ではありますが、結局は自由な勤務体制はありません。
店舗の休日や時間の変更は許されず、あくまでも本部の意向に従う必要があります。
あまり大きなデメリットではありませんが、サラリーマンよりも自由が制限されるといっても過言ではありません。
3 他店の影響を受けやすい
フランチャイズで独立し、必死の努力で繁盛店になったとしても、ちょっとした評判で一気に経営が落ち込んでしまう事があります。
大手のフランチャイズ店舗などになると、経営不振をかかえる店舗もあります。
そういった情報がメディアを通し拡散されると、その影響が自らの店舗に及ぶ危険性もあるのです。
いわゆる風評被害と同じで、どんなに真面目に努力をし売上を伸ばしても、会った事もない遠くの店舗が経営不振になると、その影響を受ける可能性を秘めているのです。
デメリットを知っておくことで、対処法が生まれる!
フランチャイズには、メリットがある反面デメリットもあります。
しかし、いずれも自らの努力と勤勉さである程度は回避・挽回できるもの類のものでもあります。
どんな業界でも、真面目に努力を重ねた者だけが成功者になり得ます。
それは、フランチャイズで独立した人も同じなのです。