フランチャイズによる開業は、気軽に開業できる反面、デメリットだと囁かれる契約内容も多いです。
ですが、それらデメリットのうちいくつかは、考え方や見方に変化をつける事で大きなメリットとしてポジティブに捉える事も可能です。
仕入れルートの検討が無用に
フランチャイズ契約の殆どは、原則として本部が指定した商品や流通ルート以外の製品は仕入れる事ができない、あるいは何らかのデメリットを課しています。
これらは通常は加盟店から見るとデメリット以外の何物でもありませんが、逆に考えれば完全に1人で起業をする場合に必ず求められる仕入れ先との価格交渉の手間がかからないという事でもあります。
素人が卸問屋と交渉したところで、FC契約所定の流通ルートより良い条件で価格設定が出来る保証は、どこにもないのです。
従って、このような如何ともし難い部分に頭を悩ませるより、資金調達や事業計画に時間的なリソースを割くことが大切です。
考えれば考えるほど、仕入先の選定に奔走する事業者に対して、サービス面で優位に立つチャンスが生まれます。
他加盟店は重要なモデルケースに!
フランチャイズ店舗の特徴の一つに、既にある加盟店の看板と同じものを使用する点が挙げられます。
提供するサービスもマニュアル化されていますから、ルールから逸脱した行為は原則として禁止されています。
ところが、見方を変えればこの点は長所にもなりえます。
他加盟店と同じサービスを提供する事が義務付けられていると言う事は、開業前に他の加盟店の経営実態をそのまま自店舗の経営に落とし込む事ができるからです。
立地環境や地域性を除けば基本的な条件は皆同じ。つまり、経営を成功に導くにあたってこれほど有益なサンプルは無いのです。
入念な調査をする事で、自店舗がどの程度成功するかをより正確に予測する事が可能です。
解約できないからこそ、資金調達が可能!
フランチャイズ経営は殆どが数年単位の期間の定めがある契約です。
指定期間が経過するまでは経営を続けなければなりませんから、赤字続きの状態などのリスクを想像すると非常に不安だと感じる方が多いでしょう。
しかし、逆にフランチャイズ本部もこの契約期間に関する定めには強く配慮しています。
その最たる例が多くのFC本部で取り入れられている資金提供のサービスです。
事業と言うものは上手く行く時もあればその逆もあるわけですから、FC本部が提供する資金貸与は、加盟店側にとって大きなメリットとなります。
契約期間の縛りそのものはデメリットであるものの、契約期間を全うする為に提供しているサービスは有益という事になるのです。
このようなサービスは、他の契約項目においても、随所で盛り込まれています。一般的な小規模店舗が融資を希望しても、中々審査に通るものではありませんから、この契約期間も考え方を変えればメリットだと言えるでしょう。
成功者がいるという安心感
フランチャイズビジネスにはデメリットが存在する事は事実です。
しかし、これらのデメリットがあったとしても、同様の内容で成功している店舗があることも事実なのです。
デメリットをプラスへ導く方法が必ずあるということ忘れずに、独自性のある経営を行うようにしましょう。